正論で「アンチ」を増やしていませんか?

コミュニケーション

正論が伝わることは少ない

 仕事で正論をかざす人を見かけます。
 
 連絡が不十分であった相手に対して、
 「もっと報連相を密にしてください!」
 と詰め寄る人。
 
 予想外の事態が発生した時に、
 「そのくらい事前に想定して準備をしておくのが常識です!」
 と常識論を唱える人。

 言っていることはごもっともですが・・・
 残念ながら効果がないばかりか、「アンチ」を増やすだけになってしまいます。

相手にも感情があることを忘れない

 言われた側も人間なので、感情があります。そして、この時に出てくる感情は、反発がほとんどです。
 正論でいわれる場合は、自分の悪いところを的確に指摘されているため、逃げ場がなく、一方的に負けになってしまいます。後出しジャンケンで負けたのと同じような、嫌な気持ちになります。
 「そんなことは分かっている。文句を言うなら問題が起きる前に言え」
 というわけです。

 そして、アンチになっていきます。

アンチが増えると何がまずいか

 さて、正論を振りかざしてアンチが増えてしまった場合、何が困るのでしょうか?

 具体例を挙げると、
  ・めんどくさい人と思われて、距離を置かれる
  ・距離を置かれるので、報連相の頻度が最小限になる
  ・有益な情報が回ってこなくなる
  ・楽しそうな仕事には呼ばれなくなる
  ・めんどくさそうな仕事を割り当てられるようになる
  ・何かあっても助けてもらえない
 などがあります。

 私の周りにも数名いましたが、良い人間関係を気付けている人はいませんでしたし、新しいプロジェクトには呼ばれない傾向があります。

 もしあなたが正論を言いがちなタイプであった場合、少しその頻度を減らしましょう。後出しジャンケンで優越感を得ようとしていませんか?
 また、周りに正論ばかり言ってくる人がいたら距離をとり、可能な限り最小限のお付き合いにとどめましょう。貴重な時間を割いてまでお付き合いする必要はありません。

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