初心者ほど楽観的で、ベテランほど慎重である

コミュニケーション

初心者とベテランの違い、それは「初心者ほど楽観的」

 仕事に限らずスポーツなどで、すべてにおいて初心者とベテランはいますが、その違い、どこにあると思われますか?

 その違いの一つに「初心者ほど楽観的で、ベテランほど慎重である」というものがあります。

 みなさんも初心者ほど(または新人ほど)危なっかしい行動をとるのを見たことがあるのではないでしょうか。また、自分自身が初心者であった時、今思えば危ないことをしていた、なんていう記憶はないでしょうか。子供の事故で一番多い年齢が小学1~2年生であるという統計もあります。

 これは「初心者ほど楽観的」であるから、という研究結果があります。

コミュニケーション能力にもあてはまります

 そして実はこれは、コミュニケーション能力にもそのままあてはまります。繰り返しになってしまいますが、初心者ほど楽観的で、ベテランほど慎重になります。

 ではコミュニケーションにおいて、初心者ほど楽観的、というのはどういうことを指すのでしょうか?

 会議や資料作成で例えると、
  「これくらいの説明で通じるだろう」
  「この程度の資料で説明できるだろう」
 という甘い見通しで進めがちなのが初心者特有の部分と言えます。

 会議の場では、初心者が打ち合わせに参加して発言すると要点がまとまっていないまま発言することが多く、伝えるべきことがなかなか相手に伝わらない、ということが起きます。その結果、「詳しくはまた次の時にしましょう」となってしまうか、またはベテランが間に入って説明をし、その場を取り繕ってくれる、ということになります。

 資料作成においては、資料の粒度(どれくらい詳細に書くべきか)のレベルがその場の打ち合わせの要求レベルとあっておらず、必要以上に詳しすぎる資料になっている(またはその逆で、必要以上に簡略化されている)ため、打ち合わせの場で使用できるような資料になっていない。さらには必要とされる情報が載っていない、など。これではせっかく作成した資料も役には立たなくなってしまいます。

脱初心者を目指しましょう。資料作成はとても重宝されるスキルです。

 これは経験を積むにつれて改善されていく傾向はありますが、本人にその自覚がないとなかなか改善されません。資料作成が下手な人は、年齢を重ねても下手なままです。

 逆に言うと、資料作成が上手にできる人は、それだけで重宝されます。それは、プレゼンや会議など、あらゆるシーンで活かせるスキルだからです。 そしてなにより、資料は仕事の実績として残るため、客観的にも評価されやすいのです。

 ○○さんは資料を作るの上手だよね、と言われたらしめたものです。あなたはその職場においてなくてはならない人になります。

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