ほうれんそうがうまく行かないチームを見た話

コミュニケーション

とにかくいつもかみ合っていない

とある会社の管理者の話です。
その管理者とは仕事上の関わり合いは一切ないので、どのような事をしているのかは知らないのですが、たまたま仕事をするフロアが同じでした。


その管理者は現場にいつも怒鳴っています。
夕方になると、遠方にいる現場と電話を使って進捗確認をしていますが、毎々同じように怒鳴っているのです。


「結局のところ、終わったのか終わってないのか、どっち?」
「いつまでに終わる予定?」
「まずはこちらの質問に答えてほしい」
「こちらの質問にYesかNoで答えてほしい」

どうやら現場側の報告内容が不明瞭で、困っている様子です。

よくあるといえばよくあるのですが、興味深いのは、このやり取りがほぼ毎日行われていることです。

最初は私も「きっと報告が下手な部下なんだろうな」と思いました。

しかし、毎日毎日同じようなことの繰り返しをみるに、どうもそうではなさそうだという気がしてきました。
毎回毎回、同じような報告不手際を現場がするものでしょうか?

原因はむしろ管理者側にありそうです。
 ・現場への作業指示があいまい
 ・進捗報告の時のルールがあいまい
 ・もともとのスケジュールが厳しく、達成に無理がある(上司はそれを知っていてあえて指摘していない可能性がある)

改善をすることも管理者の仕事

もう少し踏み込めば、本来管理者が行うべきことは
 ・いつも部下からの報告があいまいなのに、なぜその状態を改善しようとしないのか
という点にたどり着きます。

あえて意地悪く推測すると、あえて不明瞭な指示を出し、ミスを誘い、そのミスを指摘する、ということをしている可能性さえあります。(そしてそのことに管理者本人が気づいていない)。

また現場からすると、単純に「YESかNOか」で答えられるような状況ではないこともよくあります。

結局半年以上同じフロアにいましたが、残念ながら改善されている様子はありませんでした。

どちら側に原因があるかはわかりませんが、コミュニケーションがうまく行っていない典型的な例でした。
その後どうなったかは分からないのですが・・・

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